【Windows10】CSGOサーバーを自宅鯖で建てるTips ハードウェア編
この記事は自宅サーバーでの構築を考えている方でハードウェア構成に不安がある方向けです。特に興味が無い方やVPS等のクラウドサービスを利用する方は飛ばしてください。ただしクラウドサービスでWindowsを使う場合、相当な維持費をかけないと満足できるサーバーは建てられない可能性があります。
※あくまで私の経験なので参考程度にしてください
回線
新規に申込するのであれば、IPv4で固定IPサービスがあるところが最も楽です。私はインターリンクというプロバイダを利用しています。
IPが固定できない場合はDDNSというサービスを利用することで疑似的にIPを固定することができますが、経験が無いので自分で調べてください。
サーバーマシン
自作PCを推奨します。メーカー製のものだと365日連続運転に耐えられる性能を満たしていない可能性があり、ハードウェアでトラブったときに自作の知識が無いと対応が難しくなります。ノートPCは論外です(最悪家が燃えます)。
ある程度お金をかけてほしいもの
・電源
安物を連続運転で使うと最悪家が燃えます。SeasonicやSilverStoneがおすすめです。80PLUS認証はGOLD以上なら家庭レベルで使う分には大きな差は出ませんので、予算やロマンと相談してください。
・ストレージ
ただサーバーを建てるだけであれば、HDD一つで構いません。自宅サーバーとして安定したものを目指すのであればもう少し上を考えます。
①SSDを使うこと → サーバーにおいて速度は正義。最低50GBあればとりあえず一つのサーバーは建てられます。ワークショップマップを入れるなどの拡張性を考えると250GBのものを買うといいとコスパがいいと思います。
②OSとゲームサーバーフォルダでストレージを分けること → 必ずしも必要ではないのですが、OSになんらかの問題が生じたりマシン構成を変えたいときに、ゲームサーバーのSSDを移植するだけで簡単に復旧できます。あくまで個人的な意見ですが、2万円で最高性能のSSDを1つ買うよりは1万円で普通のものを2つ買った方がいいです。
③RAIDでバックアップする
私はゲームサーバーを保存している方のSSDをRAID1(ミラーリング)でバックアップしています。つまりOS用に1つ、ゲームサーバーフォルダで2つSSDを使用しています。そしてこのRAIDに一度助けられています。
RAIDには色々な考え方がありますので、予算と相談して確実にバックアップできるよう心がけてください。バックアップについては後々の記事でも紹介しています。
ちなみにSSDであれば、相当なアクセス量でもない限りRAID0は不要です。
必要に応じてお金をかけてほしいもの
・CPU
CSGOサーバーの性能(負荷の耐久性)は、大雑把に言えばCPUのシングルスレッド性能に依存します(かといってシングル優位と言われているIntelにこだわる必要はないです)。CPUの性能が低いと、サーバーに人が多い時やbotを大量に使う場合に、クライアントが一瞬フリーズしたりロールバックが発生します。
試合鯖など、接続人数が10人前後で固定なのであれば安いCPUでも大丈夫なのですが、128Tickでコミュニティーサーバーを建てる場合、20人~30人を超えるあたりからsv値・var値が怪しくなってくるのでマシンスペックを考える必要があります。
私の経験としては、Core i3 2100を使っていた時期は128Tickサーバーで20人を超えるあたりでsv値は真っ赤になりロールバックが発生していました。現在はRyzen 2700Xを使用しています。
マシンとしては一番電力を食う部分なので、サーバーの用途と維持費を考慮して選ぶといいでしょう。
・RAM
Windows10なら8GBあれば問題ないと思います。CSGO以外にも常駐させるものがあれば16GBあれば安心でしょう。
安物でいいもの
・グラボ
CPUにオンボードグラフィックが乗っている場合そもそも不要です。サーバー管理は基本的にリモートで行えますが、初期設定やトラブル時などどうしてもディスプレイを繋げる場面がでてきます。とりあえず映りさえすればなんでもいいので、新し目でなるべく消費電力が少ないもの(GT710等)を3000円台を目安に検討しましょう。
・LANケーブル
極論ですが、100均のケーブルでも問題ないです(試していた時期があるが、管理者・利用者とも体感で差はなかった)。Cat5e以上であればカテゴリーにこだわる必要もありません。下手に金を出してCat8とかで揃えるくらいなら他に設備投資した方がいいと思います。
・CPUファン
安物でいいというのは若干語弊がありますが、CSGOサーバーレベルの負荷ならリテールクーラーでも全然いけます。ただしケース内エアフローは他のパーツの寿命に影響するので十分に循環させたほうがいいです。水冷は簡易・本格ともに推奨しません。
あると便利なもの
・予備のマウス、キーボード、ディスプレイ
トラブった時にメインPCから付け替えるのがだるいです
ここで言及していないものはお好みでいいと思います。